腎臓ケア
猫が水を飲まない…シニア猫の水分不足対策と、腎臓のために今日できること
※一般的な情報提供です。ぐったりする・食欲がない等のときは、様子を見ずに動物病院へ。脱水は急変することがあります。
「うちの子、あまり水を飲まない」——猫にはよくあることですが、シニア期に入ると、水分不足は腎臓への負担につながりやすくなります。もともと猫は砂漠出身で水をあまり飲まない動物。だからこそ、こちらが「飲みやすく」「食事からもとれるように」工夫してあげることが効いてきます。
まず、脱水のサインを知っておく
次のような様子があれば、水分が足りていない可能性があります。当てはまるときは、飲水の工夫と並行して受診も検討してください。
□ 首の後ろの皮膚をつまむと、戻りが遅い
□ 歯ぐきが乾いてネバつく
□ おしっこの量・回数がいつもと違う(多い/少ない)
□ 食欲が落ちた、ぐったりしている
□ 便が硬くコロコロしている
飲水をうながす7つの工夫
- 水飲み場を増やす — 生活動線の複数箇所に。行った先に水があると飲む回数が増えます。
- 静かで落ち着ける場所に — トイレやフードのすぐ横は嫌がる子も。少し離すと飲むことがあります。
- 器を替えてみる — ひげが当たらない広口・浅めの器、陶器やガラスなど素材の好みも。
- 新鮮さを保つ — こまめに取り替える。循環式の給水器で「動く水」を好む子も。
- ぬるま湯・少し温める — 香りが立って飲みやすくなることがあります。
- 味に少し変化を — 無塩のゆで汁(鶏ささみの茹で汁など)を少量。塩分・味付けはNG。
- 高さを出す — シニア猫は首を下げるのがつらいことも。台で器を上げると飲みやすくなります。
「食事から水分をとる」がいちばん確実
飲水を増やすのが難しい子には、ごはんから水分をとるのが現実的です。水分約80%のウェットフードを取り入れたり、ドライをぬるま湯でふやかしたり、スープをかけたり。無理なく続けられる形が正解です。ウェットフードの選び方では、水分やリンの数値で選ぶコツを紹介しています。
水分ケアは、腎臓ケアの入り口
水分をしっかりとることは、シニア猫の腎臓をいたわる基本のひとつです。フードでリンを意識することとあわせて、腎臓のためにできること(水分・健診・食事・環境)を一度整理しておくと、日々のケアに迷いが減ります。
飲水量が急に増えた・減った、体重が落ちてきた——こうした変化は腎臓を含む体調のサインのことがあります。気になるときは、様子を見すぎずに獣医師へ。